廃棄物処理等特別委員会視察報告(平成22年1月)

1月19日(火)から21日(木)の間、廃棄物処理等特別委員会として、柏市、葛飾区、岐阜市、日田市及び福岡市を視察してきました。

視察都市等及び視察項目:
 柏 市:ゴミ処理の効率化について(柏市第二清掃工場)
 葛飾区:ゴミ処理の効率化について(葛飾区清掃工場)
 岐阜市:下水処理におけるリン回収について(岐阜市上下水道事業部北部プラント)
 日田市:ごみ処理におけるメタンガス回収について(日田市バイオマス資源化センター)
 福岡市:下水処理におけるリン回収について(福岡市西部水処理センター)

[視察所見]
1.ゴミ処理の効率化
横須賀市内ゴミ処理施設の更新を念頭に、灰溶融施設の現状、焼却灰溶融スラグの現状及びメタン(バイオ)ガス利用の現状に重点を置いて視察した。
最終生成物である焼却灰は、以下の理由により、溶融スラグ化することが適当であると考える。
 ○資源化のためのスラグ化
 ○埋立量を少なくするためのスラグ化
なお、焼却灰をスラグ化する設備(灰溶融炉)を自前で整備することの是非については、スラグ処理を外部へ委託する場合のコストおよび委託施設確保の継続性を考慮して判断すべきものと考える。
またメタンガス利用については、日田市のように、原料(ゴミ)の組成がある程度想定される場合は、バイオガス発生方式の長所も理解できるところであるが、横須賀市を含め都市部ではその効果は期待薄であり、結果として高いガス発生効率は望めないと考える。さらに、メタンガスを生成し、結果的にはそれを何らかの形で燃焼させエネルギー変換(例:自動車燃料)するのであれば、ゴミ焼却熱から直接発電するのとエネルギー変換としては何らの変わりがない。よって、ゴミからメタンガスを生成する方式は、特別な環境に恵まれない限り、設備投資のわりに非効率なシステムであると考える。

2.下水処理におけるリン回収
横須賀市下町浄化センターの施設更新を念頭に、リン回収方式の差異に重点を置いて視察した。
リン回収の目的は、閉鎖海域の環境保全としての海水の富栄養化防止のために、放流水からリンを除去することであり、リン製造を目的とするものではない。したがって、リン回収とリン売却のみの関係から費用対効果を評価することは、リン回収の目的からして不適当である。下水処理におけるリン回収は、リン回収のコストと海域環境保全の視点から評価すべきと考える。